プレゼント：ゆうきリンリン～ぼちぼちいこうか～：SSブログ

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プレゼント　[daily life （おにいちゃん）] [編集]

日曜日、お兄ちゃんのお友達と一緒に
温水プールに遊びにいこうって
保護者の方が誘ってくださいました。

プールの入園料と昼食とかの為に
千円ちょっと持たせて送り出しました。
近所のお友達親子に連れて行ってもらった時も
これくらいでなんとかなったから…

プールから一旦帰って
今度はそのお友だちのおうちで
ゲームをしてきますって遊びに行き、
夕方帰ってきて「ただいま」の次は
「宿題やり忘れを思い出した」の一言。
休日くらいは早めに晩ご飯を、と思うのに
どうすんだ？こら、ふざけるなっ

そうじゃなくてもお父さんは
体調悪くて熱が下がらなくて
少なからず機嫌が悪いっていうのに…

「あのね、お母さんにお土産があるんだ」
なんだと思う？
知らんわっ

頼むから脱線しないで早く宿題済ませろっ

食卓から、宿題から離れて
「なんだと思う？」
小さな紙袋からお土産を取り出し
ね、可愛いでしょう、なーんて言う…

ぶちっ

いっつも宿題に時間がかかって
普段からお父さん切れ気味だって言うのにっ

「可愛いと思うんだ、僕がつけてあげるから」

おい待て、これを買うお金は？

あのね、プールの売店で売ってたの。
お母さんに似合うと思ったんだぁ。
大丈夫、800円ちょっとだったから
お小遣いで買えたんだよ！

えっ・・・
プール代払ったら足りないでしょう？

お友だちのお母さんが
いいからいいからって、僕のも払ったの。

お昼ごはんはどうしたんだ？

ファミレスでジュースバーにスープバーに
牛肉のなんとかってのとパフェとね…
僕いまいちお腹空いていないから
晩ご飯はいいやぁ～

ぶちぶちっ

さっさと宿題しなさいっ
こんな無駄遣いさせるために
お母さんは小遣いをあげたんじゃないっ
んんんんんーーーーっ

あ、まずい・・・
多分お兄ちゃんは
お母さんが喜ぶだろうって
ワクワクしながら買ってくれたんだ

コロ（犬：次男坊）の事で
母屋のばあちゃんとちょっと不穏な感じで
私が凹んでいたことを気にかけてくれてたんだ…

でもさ、お母さんなーんもしてやってない、
プールとか遊びに連れて行ってやれない、
パートにでも行って多少自由に使えるお金があれば
ちょっとしたイベントで少し多めに小遣いやれるのに…
読ませたい本だって思うように買ってやれない、
なーんもしてやれないだけじゃない、
りんちゃんに手をとられてしまって
気づけばお兄ちゃんを「お利口さん」にさせている、
「ありがとう」をそっちのけで叱ってるし

誕生日だとか母の日とか
なにか特別なことがない限り
親に何かプレゼントなんてしなくていい！
お金は大事にしなさい、
お母さんにこんな買ったりするよりも
本当に欲しいものの為に
大事にお金は使って、時には貯めて、
そうしてくれた方がどれだけ嬉しいか…

いかんなぁ、お兄ちゃんが
ネックレスをつけてくれてもまだ
母は小言を言い続けていました。

いいから、早くやり残しの宿題、
やってしまいなさい、いい？

小さく深呼吸して
火曜日の参観日には
せっかくだからこのネックレス、
着けていこうかね・・・
さあ、どうしよう、
お母さんはいっつもケアの合間に
Ｔシャツとジーパンで慌てて参観に行くけれど、
今度の参観日、チュニックとか何か
このネックレスに似合う服を着て
学校に行こうかね？
さあ、ハートのネックレスが似合うような
可愛い服があったっけ？
（アラフィフでも許されるんかぁ？）
伏し目がちだったおにいちゃんが
ちょっぴり笑顔になってくれた、
ちょっと元気のない笑顔だけれども。

結局８時過ぎての晩ご飯、
たくさん食べなくていいけど
晩ご飯はちゃんと食べようね、
お父さんに聞こえないよう
小さな声で忠告し、
ほらほら、早く寝なさい、と寝かせつけ。。。

就寝前の子ども部屋に行き
ありがとうを最初に言わずに
くどくどくどくど小言ばかり言ってごめんね、
嬉しかったのは本当だけれども
お金を大事に使って欲しいのも本当、
僕にとって大事な使い方だったのかもしれないけれども
誕生日とかでもない限り
プレゼントなんていらないからね。
お兄ちゃんの気持ちを分かりながら
怒ってばかりでごめんね。

ちゃんと子どもに謝って、
「ありがとう」と「ごめんね」の
むぎゅーをしました（ハグです）

まだ体調も機嫌も悪いままの
お父さんには内緒です