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カフアシスト [人工呼吸器]

滅多にないカテゴリー「人工呼吸器」の記事です。
見る人いる?とも思いながら記事にします。
というのも、1年近く前の記事で
「自発呼吸のない状態でのバギング」というのが
ダントツのアクセス数で、今でも毎日
ページ別のアクセス件数上位に入っています。
1記事の閲覧数がおおかた100~200、
救急搬送とか気管切開に関する記事で
よく観られていても300前後のところ、
4000件を超えている次第です。
迷い迷ってさまよってここに迷い込む、
そんな方がいらっしゃるということで…
※記事名をクリックすると飛んでいきます[ひらめき]

そんなことを考えると
おこがましいと思いながらも
ランキングに登録すると
情報を必要とする人が
参考にしたり「これちがーう」と思ったり
お気楽ぶりに肩の力を抜いていただけたら…
どうしようか、考えてみたいと思っています。


縁のない方には関心の薄い内容です[たらーっ(汗)]
ちょっとしんどいわって方、スルーしてください[あせあせ(飛び散る汗)]


2月の定期受診の時から
りんちゃんに試してみたい、
担当医師から言われていたのは
カフアシスト、非侵襲な排痰補助装置、でした。

カフ(咳)をアシストする機械です。
咳をする力が弱まって
痰を思うように出せなくなった人たち向けです。
神経筋疾患の方が主な対象のような…
説明書に書いてあったのは
「神経筋疾患などの」という表現でした。


りんちゃんの人工呼吸器を
お世話してくれている業者さんから
先生に「こんな機械があります」と紹介があり
それを誰に使うと効果的かという話になった時
りんちゃんに使ってみたらどうだろう…
という話になって試しをすることに。


IMG_0016.JPG
紹介されたのはPHILIPS、
フィリップス・レスピロニクスから
2013年12月に販売開始された
気道粘液除去装置の最新機種で
カフアシストE70です。
処置室内でしたので
実物の写真を撮る勇気、ありませんでした[あせあせ(飛び散る汗)]

今までの装置になかった機能として
オシレーション機能というものが追加されています、
呼気・吸気を細かく振動させることが出来ます。
空気の振動で痰を動き易くし
気管支から排出する効果を高めているそうです。

吸気→呼気→一時停止、
これを繰り返しますが
痰が動いたことが確認できたら
一旦停止して吸引をします。
どうやって確認できるかっていうと
機械から出入りする空気の音に
痰が動く雑音が聞こえてきます。
せっかく動いた痰はすぐに取らないと
吸気と一緒に肺の奥に入り込むことも…

高い圧を掛けてしまうと
気胸になるリスクがあるので
設定はドクターが慎重に行いました。
成人の基本的な設定は
りんちゃんには適用できないので
安全なところで25に設定しました。
通常の気道内圧が16hPa、
深呼吸設定の時で20~22hPaなので
こんなもんかなぁ、と。
気胸になったら大変なので無理はしません。

咳をするのと同じシステムですから
さっと吸ってぱっと吐いてクッと息が止まる、
この各動きを1.5秒の長さで繰り返す設定で
試してみました、機械の表示とモニターと
りんちゃんの胸の動きと顔の表情を
繰り返し観察しながらの試験しようでした。

特に大きく反応しませんでした、最初は。
オシレーションという空気を振るわせる設定では
ぱっと目を見開いてちらっちらっと左右を見ました、
普段と違うことがわかったみたいでした。

吸気→呼気→一時停止を5セットしたら
人工呼吸器に繋ぎなおして
機械設定を変更してみたのですが、
2回目のためしの時に痰の動く音がしました。
まあまあ、りんちゃんにも有効なのかな、
そんな感触がありました。
肺を広げる効果があるのも魅力でしょう。


人工呼吸器からカフアシストに
付け替えるタイミングは
「一時停止」の時です。
カフアシストを外して呼吸器に戻るのは
どのタイミングでも問題ないとのこと。
使用する際の注意事項、あとは
モニターを確認しながらSpo2、
血中酸素濃度がさがるようならば
使用をやめて呼吸器に繋ぎなおす、くらいかな?


IMG_0015.JPG
診察前に渡されてちらっと読みましたが
人工呼吸器とか使ったことのない人には
使われている言葉自体理解困難かな…
私は1年以上呼吸器と付き合いがあり
言葉も状態も大抵理解できましたが
こういった機械がはじめての人は
何度も理解ある人と一緒に使って慣れる、
それが一番安心かもしれません。
不慣れだとパソコンの取扱説明書と一緒かも、
読んでいるうちにパニックになりません?

フジ・レスピロニクスというところからも
カフアシストは出ているようなのですが
今回のフィリップス社のカフアシストは
今現在延岡市での利用者はいないそうで、
病院でカルテの点数内で利用できないか
事務局に確認をとったら
病院で前例がないので
加算の設定について先生と事務局とで話し合い
それからでないと利用開始にはならないそうです。
えーーっと、在宅で利用するのが初めてってこと?
なんか、凄いことになってます!
ですが、場合によっては…
病院側が認めなかった場合は
利用できないんだよね[バッド(下向き矢印)]

あと、利用できるのか心配なのは
フィリップスもフジも、前提には
神経筋疾患の患者向け、という点。
神経筋疾患というのは…
アイスバケツチャレンジで知った方もあるでしょう、
ALSという病気、ご存知ですか?
ALS、筋ジストロフィーなどの
筋力が低下して咳をする力が弱まった方が対象。
りんちゃんが神経筋疾患かというと…うーーーん[たらーっ(汗)]

咳をする力が弱いというよりも
自発呼吸がない、咳ができないのですから。
ドクターからメーカーに対して
「神経筋疾患等」の「等」には
どういう病気が対象となるのか、
咳をする力が弱い方が対象ならば
咳ができない患者は対象と捉えるのか、
などなど、説明書に書いてあることだけでは
対象患者をピックアップしづらい、と
把握している限りで回答を依頼していました。
りんちゃんに試してみよう、と事が運んで
いざ利用しようとなった時点で
この患者は対象外、となったら困るので[たらーっ(汗)]

あ、利用できない方もあるようです。
循環動態が不安定な方とか
気胸のリスクを伴うような肺の障害がある方。

今月末で転勤になるりんちゃんの先生は
今月末に定期外来受診するまでに、
ご自身が転勤するまでに、
諸々の問題を解決すべく
右往左往する運びとなりました、
先生、これ以上痩せないでね[あせあせ(飛び散る汗)]
先生、禿げないかな…[あせあせ(飛び散る汗)]
先生、過労で倒れないでね[あせあせ(飛び散る汗)]



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